東京ジャーミイ文書館について

来歴と理念
東京ジャーミイ文書館(英語名:Tokyo Camii Institute)は、テュルク文化・イスラーム文化を研究・調査し、その成果を広く内外に発表するための場として設立されました。1938年建立の東京回教寺院を前身として 2000年に開堂した東京ジャーミイに並び、1935年に設立され、日本初のアラビア語クルアーンの印刷・出版を始め、各種教科書の発行、イスラーム教育の提供、研究者の支援等を通して知識の共有と文化の発展に貢献した東京回教印刷所の精神を引き継ぎ未来へと橋渡しすることを設立趣旨のひとつとしています。

活動内容
研究所開所の構想は2019年、東京ジャーミイ内の書店「キタプチ」の開設に端を発します。その実質的な活動は2021年、東京ジャーミイにつどう研究者や学生有志による古典文献の講読会をもって開始されました。2022年以降の主な活動内容は以下の通りです。

(1)教育・啓蒙活動
・語学講座の運営(アラビア語講座)
・古典講読会の運営(古典アラビア語・オスマントルコ語)
・公開文化講座の運営(中東・イスラーム関連の研究者による毎月の講演)
・各種スンナ派イスラームの古典の翻訳や中東地域研究の研究書の翻訳 ・翻訳者会議(仮称)

(2)研究・調査活動
・文化的資料の管理と修復、蒐集ならびに研究調査(日本初のアラビア語クルアーン印刷に使用された銅板と印刷機の保全)
・卒論/修論/博論等の執筆支援(ムスリムに関する社会調査・インタビュー調査などへの支援)

(3)研究者支援活動
・会議室の貸し出しを含むシンポジウム等の運営・勉強会支援
・海外の教育機関との連携・交流(留学支援含む)

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